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Seoul Times。

韓国の大学に通う日本人留学生のブログ

Forget about it!!

韓国生活

 

2月1日に韓国のSBSで放送された 영재발굴단 (英才発掘団) から。

 

番組の後半部に "英才の秘訣" というコーナーで、英才たちのお父さん特集が紹介されました。

その中で紹介された1人のお父さんとその娘さん2人について紹介します。

 

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お父さんの名前は、イ・ギュチョン さん。

彼の娘さんは2人。

長女は、国際的にも有名なピアニストの イ・ソヨン さん。

そして次女は、1998年当時高校1年生ながらにして韓国の歌謡界で人気を集めた元歌手、現在はニューヨークで国際弁護士として活躍している イ・ソウン さんです。(写真1枚目:ソヨンさん 2枚目:ソウンさん)

 

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まず両親がインタビューに答えるのですが、テレビに出演するのが初めてらしいです。

お父さんは元々テレビに出るのがあまり好きではないけれど、今回の特集でお父さんが子供をどうやって育てたのかを知りたい視聴者たちに参考になればと、出演を決めたそうです。

 

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インタビューを受けた両親は娘たちに特別な教育など特にしてない、と答えます。

(え??してないの?というスタジオの反応)

加えてお父さんのIQ148・・・普通に頭いい。

なんだぁ、遺伝かぁ。とスタジオはため息。

ただ聞くとこによると、彼 (お父さん) は過去に教授を解雇されたこともあり、かなり苦しい生活をしてきたようです。

 

そんなお父さんの教育法はずばり一言で言うと、”放置”!

本当に何もしてない。。。笑

勉強しろ、〜しろ、〜しろとは言ったことはないそうです。

スタジオでは ”放置” するだけならうちの家庭でもやってるぞ!と反応。

まぁそうなりますよね。笑

 

 

そこで番組スタッフは実際にニューヨークにいる イ・ソウン さんのもとを訪ねます。

 

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彼女は、アメリカのロースクール (法科大学院) で3年間勉学に励んだ後、国際弁護士として活動し5年目に突入するそうです。(アメリカ在住8年目)

 

インタビューの中で、彼女は ”お父さんの教育は一般的ではなかった。それにお父さんをロールモデル (手本) にしている” と答えます。

 

お父さんの教育方法が放置であるということはともかく、彼女はお父さんをとても尊敬しているようです。

でも、ここまで見るとかなり成功しるうえ、特にこれといった教育の秘訣みたいなものはないように見えます。

 

しかし彼女のインタビューによると、ロースクール在学時代には相当苦労したそう。。。特に ”英語” の実力面で苦しんだそうです。

韓国の大学を卒業後、9月にアメリカのロースクールに進学した彼女は、その6週間後にロースクールで初めての試験を受けることになります。

 

しばらくして試験の成績が公開され、見てみると彼女の点数がクラスで最下位。。。

もちろん、彼女は英語がネイティブではないのに加え、超エリートたちが集まるロースクールで試験の結果が最下位になったと言ってもしょうがないことだったかもしれません。

しかし、彼女は結果を見た後、ティッシュ1箱使い切ってしまうぐらい泣いたそうです。

”自分は何のためにロースクールに来たのか?”

”最下位になるためにここにいるのか?何でこんな苦しい思いをしなきゃいけないのか?”

”自分がこんなに能力のない人間だとは思わなかった...”

と挫折します。

 

しかし、次の日お父さんからのメールが来たそうです。

そこには、

”お父さんはソウンのすべてを愛しているのであって、成功しているときだけ愛してるのではないよ。”

と書かれていたそうです。

そんなお父さんの励ましもあり、彼女はニューヨークで一流の国際弁護士になることができたそうです。

 

 

そんな彼女がお父さんに後悔や悩みを相談すると、お父さんは "過ぎてしまったことは考える必要がない、忘れてしまいなさい。" 

”Forget about it.” 

と決まって言うそうです。

 

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そこには、過去にすぎたことを悩むよりも、今を忠実に生きなさいと言うメッセージが込められているそうです。

彼女が生きていく中で、お父さんが一番たくさん言ってくれた言葉がこの言葉だそうです。

ピアニストであるお姉さんのソヨンさんも同じ言葉をお父さんから言われてきたそうです。

 

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またソウンさんの話に戻りますが、彼女は今でもほぼ1日もかかさずにお父さんに電話をかけるそうです。

親子の仲の良さは取材からものすごく伝わってきます。

 

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両親がソウンさんに送った手紙を大切に保管しているそうです。

 

お父さんは娘2人を育てる過程で、絶対に強要したことはなかったそうです。

〜しなさい、〜してはいけません、という言葉は使わなかったそうです。

その代わりに、お父さんお母さんに手伝えることはあるのか?とサポートしたそうです。

その理由は、すべての娘の行動は娘自身が責任を負うため親が強要したり決定したりする必要はないという考えがあるから。

そして、 "〜してはいけない、と言ったところで子供たちはやめますか?やめないでしょう。それなら少しだけ見守っていてもいいのでは?”とお父さんは言います。

 

やっぱりこのお父さんは只者ではありませんでした。

確かに優れた英才教育や特別な教育法を用いたわけではありませんが、ただ ”見守る” というのはなかなか簡単なことではない気がします。

お父さんが、ソウンさん・ソヨンさんのことを信頼しているからこそできることなんだなぁと感じました。

 

お父さんのギュチョンさんがよく口にする言葉、"Forget about it!"

過去の失敗や挫折を振り返えり、それに縛られるのではなく未来を考えながらも、いまに忠実に生きていくという考え方はすごく響きました。

 

過去の失敗や挫折とまではいかなくとも、日頃生活しながら新たな挑戦をする時についつい過去に縛られることは多々あると思います。

"今までの自分の成績ではこの大学に行くのは難しい"

"前に一度やった時だめだったから、きっと今回もだめだろうなぁ"

というようなことは誰にでもありうることだと思います。

 

そんなとき過去に縛られず、いまやりたいことを忠実に全力で挑戦する、

"Forget about it!"

を思い出して前に進んでいけたらな、と思います。

 

 

ちなみに今回放送された内容に加えて、さらに詳しく彼女の人生について知りたいと言う方は、韓国語ですが書籍が出ているのでそちらを参考までに〜

 

www.kyobobook.co.kr