読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Seoul Times。

韓国の大学に通う日本人留学生のブログ

Forget about it!!

 

2月1日に韓国のSBSで放送された 영재발굴단 (英才発掘団) から。

 

番組の後半部に "英才の秘訣" というコーナーで、英才たちのお父さん特集が紹介されました。

その中で紹介された1人のお父さんとその娘さん2人について紹介します。

 

f:id:Pollux12x:20170204111552p:plain

 

お父さんの名前は、イ・ギュチョン さん。

彼の娘さんは2人。

長女は、国際的にも有名なピアニストの イ・ソヨン さん。

そして次女は、1998年当時高校1年生ながらにして韓国の歌謡界で人気を集めた元歌手、現在はニューヨークで国際弁護士として活躍している イ・ソウン さんです。(写真1枚目:ソヨンさん 2枚目:ソウンさん)

 

f:id:Pollux12x:20170204111952p:plain

f:id:Pollux12x:20170204111904p:plain

 

まず両親がインタビューに答えるのですが、テレビに出演するのが初めてらしいです。

お父さんは元々テレビに出るのがあまり好きではないけれど、今回の特集でお父さんが子供をどうやって育てたのかを知りたい視聴者たちに参考になればと、出演を決めたそうです。

 

f:id:Pollux12x:20170204113655p:plain

 

インタビューを受けた両親は娘たちに特別な教育など特にしてない、と答えます。

(え??してないの?というスタジオの反応)

加えてお父さんのIQ148・・・普通に頭いい。

なんだぁ、遺伝かぁ。とスタジオはため息。

ただ聞くとこによると、彼 (お父さん) は過去に教授を解雇されたこともあり、かなり苦しい生活をしてきたようです。

 

そんなお父さんの教育法はずばり一言で言うと、”放置”!

本当に何もしてない。。。笑

勉強しろ、〜しろ、〜しろとは言ったことはないそうです。

スタジオでは ”放置” するだけならうちの家庭でもやってるぞ!と反応。

まぁそうなりますよね。笑

 

 

そこで番組スタッフは実際にニューヨークにいる イ・ソウン さんのもとを訪ねます。

 

f:id:Pollux12x:20170204113629p:plain

 

彼女は、アメリカのロースクール (法科大学院) で3年間勉学に励んだ後、国際弁護士として活動し5年目に突入するそうです。(アメリカ在住8年目)

 

インタビューの中で、彼女は ”お父さんの教育は一般的ではなかった。それにお父さんをロールモデル (手本) にしている” と答えます。

 

お父さんの教育方法が放置であるということはともかく、彼女はお父さんをとても尊敬しているようです。

でも、ここまで見るとかなり成功しるうえ、特にこれといった教育の秘訣みたいなものはないように見えます。

 

しかし彼女のインタビューによると、ロースクール在学時代には相当苦労したそう。。。特に ”英語” の実力面で苦しんだそうです。

韓国の大学を卒業後、9月にアメリカのロースクールに進学した彼女は、その6週間後にロースクールで初めての試験を受けることになります。

 

しばらくして試験の成績が公開され、見てみると彼女の点数がクラスで最下位。。。

もちろん、彼女は英語がネイティブではないのに加え、超エリートたちが集まるロースクールで試験の結果が最下位になったと言ってもしょうがないことだったかもしれません。

しかし、彼女は結果を見た後、ティッシュ1箱使い切ってしまうぐらい泣いたそうです。

”自分は何のためにロースクールに来たのか?”

”最下位になるためにここにいるのか?何でこんな苦しい思いをしなきゃいけないのか?”

”自分がこんなに能力のない人間だとは思わなかった...”

と挫折します。

 

しかし、次の日お父さんからのメールが来たそうです。

そこには、

”お父さんはソウンのすべてを愛しているのであって、成功しているときだけ愛してるのではないよ。”

と書かれていたそうです。

そんなお父さんの励ましもあり、彼女はニューヨークで一流の国際弁護士になることができたそうです。

 

 

そんな彼女がお父さんに後悔や悩みを相談すると、お父さんは "過ぎてしまったことは考える必要がない、忘れてしまいなさい。" 

”Forget about it.” 

と決まって言うそうです。

 

f:id:Pollux12x:20170204114238p:plain

 

そこには、過去にすぎたことを悩むよりも、今を忠実に生きなさいと言うメッセージが込められているそうです。

彼女が生きていく中で、お父さんが一番たくさん言ってくれた言葉がこの言葉だそうです。

ピアニストであるお姉さんのソヨンさんも同じ言葉をお父さんから言われてきたそうです。

 

f:id:Pollux12x:20170204114308p:plain

  

またソウンさんの話に戻りますが、彼女は今でもほぼ1日もかかさずにお父さんに電話をかけるそうです。

親子の仲の良さは取材からものすごく伝わってきます。

 

f:id:Pollux12x:20170204114446p:plain

両親がソウンさんに送った手紙を大切に保管しているそうです。

 

お父さんは娘2人を育てる過程で、絶対に強要したことはなかったそうです。

〜しなさい、〜してはいけません、という言葉は使わなかったそうです。

その代わりに、お父さんお母さんに手伝えることはあるのか?とサポートしたそうです。

その理由は、すべての娘の行動は娘自身が責任を負うため親が強要したり決定したりする必要はないという考えがあるから。

そして、 "〜してはいけない、と言ったところで子供たちはやめますか?やめないでしょう。それなら少しだけ見守っていてもいいのでは?”とお父さんは言います。

 

やっぱりこのお父さんは只者ではありませんでした。

確かに優れた英才教育や特別な教育法を用いたわけではありませんが、ただ ”見守る” というのはなかなか簡単なことではない気がします。

お父さんが、ソウンさん・ソヨンさんのことを信頼しているからこそできることなんだなぁと感じました。

 

お父さんのギュチョンさんがよく口にする言葉、"Forget about it!"

過去の失敗や挫折を振り返えり、それに縛られるのではなく未来を考えながらも、いまに忠実に生きていくという考え方はすごく響きました。

 

過去の失敗や挫折とまではいかなくとも、日頃生活しながら新たな挑戦をする時についつい過去に縛られることは多々あると思います。

"今までの自分の成績ではこの大学に行くのは難しい"

"前に一度やった時だめだったから、きっと今回もだめだろうなぁ"

というようなことは誰にでもありうることだと思います。

 

そんなとき過去に縛られず、いまやりたいことを忠実に全力で挑戦する、

"Forget about it!"

を思い出して前に進んでいけたらな、と思います。

 

 

ちなみに今回放送された内容に加えて、さらに詳しく彼女の人生について知りたいと言う方は、韓国語ですが書籍が出ているのでそちらを参考までに〜

 

www.kyobobook.co.kr

 

 

 

 

 

世界留学博覧会 in ソウル

 

今日はソウルの大峙洞 (대치동) で開かれた世界留学博覧会に行ってきました。

 

会場となった大峙洞という地区は、ソウルの江南(カンナム)区の中に位置するんですが、大峙洞といったらちょっとしたお金持ちたちが住んでるようなところです。

実際に自分が通っているソウル大学からもバスなどで30分以内の距離という立地と、お金持ちが多いと言うことから?大学の友人たちも大峙洞で家庭教師などのバイトをしている場合が多いです。

 

まぁそれはさておき、本題の留学博覧会の方へ。

 

3号線に乗り、ハンニョウル駅 (학여울역) で下車。

1番出口から出るとすぐに見えるソウル貿易展示場が今日の会場です。

 

f:id:Pollux12x:20170121203840j:plain

 

駅の1番出口を出るとすぐに案内板が。

 

f:id:Pollux12x:20170121204015j:plain

 

この階段を上ると。

 

f:id:Pollux12x:20170121204326j:plain

 

わかりやすい!これなら迷わなくて済む。笑

 

会場に入場するとすぐに黄色いゼッケンをきたどうみてもただのアジュンマたち 受付のスタッフさんたちが迎え入れてくれました。

受付で事前予約か当日訪問なのかを聞かれましたが、自分はネットで事前予約していたので予約番号を言うとスムーズに入場させてくれました。

 

受付のスタッフさんから「この人が案内します。」と他のスタッフさんにバトンタッチされると、代わったスタッフさんにスーツを着ているおじさん お兄さんがいるブースまで案内されました。

この辺りでだいたい状況を把握できたのですが、今回の留学博覧会はよくある海外の各大学がブースを設けて説明をする形式のものとは異なるものでした。

スーツを着た留学斡旋会社らしき人が、一対一で相談者の希望にあう留学のプランを提示したり、相談者の質問に答えると言う形式でした。

 

そういう感じなのかぁと思いつつ自分も案内されたブースで一対一の相談をさせていただきました。

(自分は予約してたのでスムーズに案内されましたが、当日訪問できている人たちはソファーに座って順番を待っていました。)

 

自分は40分ぐらい相談したと思います。特に時間制限もなく一対一ということもあり、気になることや受験に必要な書類を質問してきました。

(受験に必要な書類くらい自分で調べろ!と自分も思いますが、向こう側はプロでまとまった情報を持っているうえ、このような機会はそんなにないので色々と聞いてきました。)

 

f:id:Pollux12x:20170121210650j:plain

 

40分ほどの相談を終えると、はい終わりです。

会場全体が一対一の相談ブースなので他の展示とかはありませんでした。

この点はちょっと残念。順番待ってる人とか相当暇そうでした。。。

 

そんな感じで留学博覧会場をあとにしました。(滞在時間約1時間。。)

 

それでも今回は普段聞けなかったことを一対一で質問できたのは大きかったです。

普段、留学に関する質問をするにはメールが大半なのですが、そうなると返信を待たなきゃいけないし思ったような返事をもらえなかったりするので直接会って話せるのは貴重でした。

 

また、留学博覧会の特典を沢山いただきました。

 

f:id:Pollux12x:20170121210602j:plain

 

特典でもらったものは、

- カイロ

- ノートとペン

- 留学情報誌

- 演劇の無料チケット2人分 全然有名な人のとかじゃない

- 缶ジュース (あと会場でもコーヒーは無料で何杯でも飲めるようになってました)

- タンブラー

-  エコバッグ

- 某語学学校の授業割引券1万円分

でした。(エコバッグ写真撮るの忘れた・・・)

 

行ってきた感想としては、書いた通りとても有意義な時間になった反面、相談ブースしかないというのは残念でした。

(これは超個人的な感想ですが) また、主な留学先の情報としてアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドは充実していたのですが、個人的に知りたかったヨーロッパ諸国の留学情報が少なかったのが残念でした。

留学会社の人によると、やはり韓国人学生たちはアメリカ・イギリスに留学したがり、(イギリス除く) ヨーロッパの方にはあんまり行かないそうです。

ヨーロッパ方面の説明会を開いてもなかなか需要が少ないので、説明会などからも外してしまうそうです。

 

と、韓国人学生たちの留学情報も知ったところで今回はおしまいにしたいと思います。

 

f:id:Pollux12x:20170121212128j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北京 〜1日目②〜

 

f:id:Pollux12x:20170113165451j:plain

 

溫鐵軍教授の講演が終わってから夕食を食べに夜の北京へ〜

 

↓↓これまでのお話が気になる方はこちらから↓↓

ojrmr12x.hatenablog.com

 

本題に戻りまして、、、

 

夕ご飯は、青瓷川粤火锅という火鍋のお店でいただきました。

 

f:id:Pollux12x:20170113165500j:plain f:id:Pollux12x:20170113165716j:plain

お店のマークと店内の様子

 

青と白を基調とした綺麗な内装。

右上の写真で人が集まっていますが何をしているのかというと。。

 

f:id:Pollux12x:20170113170536j:plain

 

色とりどりのソース!

豆板醤からピーナッツ、豆乳、生姜、そしてレモンまで本当にたくさん。

たくさんのソースの中から自分の好みに合わせてソースを混ぜていきます。

 

f:id:Pollux12x:20170113171603j:plain

 

こんな感じ。

(あんまり綺麗には見えない。笑)

ソースの準備をしたは良いものの、テーブルにはまだ何も来ていないので一体何をつけて食べるのかいまいち分かってない自分たち。。

 

待つこと5分。。。

 

f:id:Pollux12x:20170113172243j:plain

 

出てきたのは火鍋としゃぶしゃぶ!

お肉は食べ放題ということで1テーブル4人で合計5回以上おかわりしたような。。笑

他にも野菜やエビ餃子や揚げパンなどのサイドメニューが次々と!

(食べるのに夢中で写真は撮っておりません)

 

お腹いっぱいになるまでお肉を楽しみました。

(お鍋のだし汁ももちろん追加してくれるというサービスの良さ!)

 

食べ終わった後は、寝るだけ!ということでホテルに向かいます。

20分ほどバスで移動したらホテルに到着しました。

 

f:id:Pollux12x:20170113172923j:plain

 

ホテルの外見からみてお部屋の方も期待感が高まります。

(中国は旧正月を祝うと聞いていたけども1月の新年も全く祝わないわけではないらしく、ところどころに赤い飾り物とロビーには謹賀新年的なポスターが。。)

 

部屋に移動〜

 

f:id:Pollux12x:20170113172949j:plain

f:id:Pollux12x:20170113172956j:plain

 

綺麗だし大きい!

(事前にいいホテルに泊まるとは聞いていたけれども) 正直ここまでいいホテルだとは考えもしなかった。。

 

部屋で少し休もうとしたところ、仲のいい子たちと飲もうとなりまして、、、

f:id:Pollux12x:20170113173712j:plain

 

ホテルの脇のマートでワインとおつまみを購入。

みんなで乾杯しました (時刻12時過ぎ) 。

次の日も6時30分起きということで1時半にはお開き、部屋に帰って寝ました。

 

そんなこんなで北京での1日目はとても充実してました。

 

 

北京 〜1日目①〜

12月29日〜31日の2泊3日で中国の北京に行ってきました。

 

今回は観光ではなく大学のプログラムで訪問したので、

学生 16人+大学院&助教 3人+教授 2人で行ってきました。

 

何でプログラムに参加することになったかと言うと、はじまりは11月23日。

中文科の教授とご飯を食べてた時のこと。

教授:年末何してるの。韓国にいる?

自分:はい、韓国にいると思います。予定も今のところ何も入ってないです。

教授:今計画してるところなんだけど、北京いく?

自分:はい、行きたいです。

 

ということで北京行き決まりました。笑

 

早朝6時半にソウル仁川国際空港の出発ロビーに集合という厳しい日程の始まり。。。

飛行機の中でみんな爆睡。笑

2時間ほどで北京空港到着。

 

f:id:Pollux12x:20170111232402j:plain

北京空港内

 

空港からホテルには向かわず、そのまま梁漱溟乡村建设中心 (梁漱溟農村発展センター)を見学しに行きました。

 

f:id:Pollux12x:20170112012750j:plain

 

はい到着〜

 

今回、訪問したのはただの農村ではなく、CSA (Community Supported Agriculture) を実践してる農村でした。

このCSAというのは、ある一定の地域消費者は会員となり農民と事前に契約を結びます。そして契約を結ぶ時に農産物の料金をあらかじめ支払います (もしくは価格を決定します) 。

つまり会員である消費者と農民のあいだで価格決定がなされるので、程収穫などの時に市場の影響を受けにくいというリスクがあります。そして農民は安全と新鮮さを優先して有機農作物を提供しています。

 

今回訪問したこの農村もCSAを行なっている農村で、二人とも博士課程をとった超エリート夫婦が経営してました。

お話によると、中国各地でこのような試験的実験が行われているそうです。

そして若者のために農業教育やインターンシップなども積極的に行っていて、これまでに10万人以上の若者がプログラムに参加したそうです。

 

f:id:Pollux12x:20170112014513j:plain

 

梁漱溟農村発展センターでは、実際にオレンジやイチゴなどの収穫物を試食。

そして、畑から採れたものでつくったお昼ご飯をいただきました。

(お昼ご飯の写真を撮り忘れるというミス。。。)

 

 

f:id:Pollux12x:20170112014816j:plain

食べた終わったとは一人ずつここに立ち食器洗い。

洗剤の代わりに木くず?のようなもので食器をこすり、水ですすぎます。

(この木屑は、肥料として再利用されます)

 

お昼ご飯をいただいた後、梁漱溟農村発展センター内を本格的に見学させていただきました。

 

f:id:Pollux12x:20170112015303j:plain

 

本当に貴重な経験になりました。ここには書ききれないほどの情報量。。。

 

野菜 → 果物 → インターンなどで来てる若者の寮 → 家畜

の順で見て回りました。

 

彼らも自らを「新しい農民」と称するくらい、中国でも新しい試みだそうです。

実際に自分も中国でこのような農業の試みが行われていて、そのような大規模な実験に多くの若者が参加していることについて何も知らなかったのですごく勉強になりました。

 

農村見学を終えた後は、中国で有名な知識人の一人である溫鐵軍教授の講演を聴きました。

韓国でもすごく人気で、백년의 급진 (100年の急進) という本が有名です。

 

詳しい内容は書ききれないけど、とっても濃厚な1時間半でした!(適当。笑)

 

(ちなみに梁漱溟農村発展センターであった夫婦は二人とも溫鐵軍教授の教え子だそうです

 

講演が終わった後は、夕食を食べに移動〜

 

つづきは後ほど!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好きこそものの上手なれ

f:id:Pollux12x:20160905201235j:plain

(写真はCotswoldsで撮影)

 

9月1日(木)から新学期が始まり、キャンパス内に活気が戻ってきました。

 

今日は、自分の話ではなく教授から聞いたある学生の話を書きたいと思います。

(内容では伝聞ではなく物語のように書きました。)

 

 

何年か前に遡りますが韓国の某大学で中東政治関連の講義をしていた教授。

 

新学期最初の講義。新学期の最初の講義というのは、だいたいどれもオリエンテーションや講義の概要について30分~1時間ほど説明して終わります。

その時も同じように講義についての簡単な紹介をして終えました。

 

講義を終えた後、教壇から下りて帰ろうとした教授のもとにある一人の学生が近寄ってきて、教授にむかって「今日の講義を聴いて自分の人生を中東にかけてみたくなりました。」と興奮気味に言いました。

教授は、心の中で「たった1時間の講義で、しかも講義のさわりの部分を聴いただけで自分の人生を懸けてしまうなんて。。。」と思いつつも、

学生にむかって優しく「もし1学期の間中東に対する情熱が増し維持できれば、1学期すべての講義が終わった後に私のもとに来なさい。」と言いました。

心の中では、「はたして1学期の間モチベーションが維持できるはずはないだろう」と考えながら。。。

 

そして1学期の間講義が進んでいき学期末の試験も終わった頃、学期初めに来た学生が再び教授のもとに訪ねてきました。

1学期の間講義をしっかりと聞きました。学期中、中東に対する情熱は消えることがなく増す一方でした。」

「中東についてもっと専門的に知りたいです。何を勉強したらいいですか。」と学生は続けて言いました。

教授は学生が再び訪ねてきたことに驚きつつも、「まずは言語から始めなさい。アラビア語を勉強するといい。」とアドバイスしました。

学生は、「アラビア語はどうやって勉強すればいいですか?」と質問すると、教授は「現地に行きなさい。」と告げました。

 

教授はアドバイスをしたものの、この時点でもまだ学生がどのくらい中東に関心があるのか半信半疑でした。

しかし、アドバイスをしてから1週間後、その学生は教授のアドバイス通りアラビア語を勉強しにエジプトのカイロへと旅立ちました。

 

カイロに着き最初の頃は、学生は教授に対して、「到底こんな貧しくて住みにくいところには住めない」と弱音を吐いていましたが、留学から半年後に教授がカイロに出張するついでに学生に会ってみると現地に適応してるようでした。

留学から1年後に再び教授が学生のもとを訪ねてみると、学生はアラビア語をネイティブとほぼ同じ水準まで喋れるようになっていました。

 

教授は衝撃を受け学生にどうやって1年間でアラビア語をマスターしたのか尋ねました。

学生は自分の勉強法をこのようにまとめました。

 

814時までは現地のアラビア語語学学校の授業をうける。

14時からはタクシーを一台捕まえ1日カイロを回ってもらえるくらいの金額を(交渉して)払う。そしてカイロの街中の観光名所やスポットに行ってはそこにいる現地人と会話をする。タクシー乗車中も運転手と会話する。

 

という方法を1年半ずっと続けたそうです。1年半ずっとです。。。

 

学生は、現地のいろんな人を通してアラビア語を学んだため多少の訛りや癖がついたものの1年半という短期間ではありえない水準までアラビア語をマスターしたのでした。

1つの外国語を何年も学んである程度身につけた人はわかると思いますが、上達すると自分のどこに癖がありネイティブとどこが違うのかわかるようになると思います。この学生も後に癖を少しずつ改善していったそうです。)

 

このようにして1年半のあいだ学生は、韓国の大学を休学してカイロでアラビア語を勉強して、1年半の留学を終えて韓国の大学に復学しました。

 

大学に復学した学生は、中東に関心のある他の学生を集めて中東の様々な問題を研究するための学生セミナーを設立し活動しました。

そして大学卒業後は韓国の外交部に中東のスペシャリストとして呼ばれました。

 

ある時、エジプトの外交長官が韓国を訪れて演説をしたとき、質問を受け付けると彼(元:学生)は流暢なアラビア語で質問をしました。これに対し、外交長官は「両親どちらかがアラビア語圏出身か?もしくは小さい時そのような国で育ったのか?」と感嘆しました。

 

また韓国外国語大学のアラビア語学科のある教授は、彼のアラビア語を聴いて「少なくともそのレベルに達するにはアラビア語を最低でも6年間勉強したはずだ」と言いました。もちろん彼は1年半留学していただけです。

 

現在まで彼は外交部で活躍しています。

 

 

ここまでが教授に聞いた話です。

 

もちろんこの話には、極端なところもあり誰もが真似できることではないと思います。

 

ただ自分は、この話を聞いて衝撃を受けました。自分の好きなものに対する正直な気持ちと情熱の注ぎ方は目を見張りました。

自分の気持ちに正直にやりたいことは何か?と問うこと、そしてそれが明確なときよそ見せずに全力を注ぐこと。

自分も留学生活をしながら当初持っていた情熱というものを見失いつつありましたが、この話を聞いてもう一度自分自身を見返すきっかけになりました。

 

好きこそものの上手なれ。この言葉は、自分は何をしている時が楽しいのか?自分は何が好きなのか?を明確にするところから、その気持ちに忠実になることが大切だと言ってるのかなぁと思います。

 

*いっぺんに書いたので誤字などがあったり話の流れがわかりづらかったりするかもしれません。後々修正も加えていく予定です。